設定解説


モーターフィギュアという兵器
 もともとモーターフィギュアは、人間が生身で活動できない場所での作業を可能にするためのものであった。しかし、世連条約で各国の飛行機・戦車・軍艦などの保有台数に制限が課せられるようになってきた頃、当時、モーターフィギュアを製造・販売していたアルケン・エレクトロニクス社が、モーターフィギュアを兵器として再開発し、各国に売り込んだ。
元来、モーターフィギュアは特殊状況下での作業を想定しているため、パイロットのサバイバビリティも高く、装甲も厚いうえに精密な動きも可能であったため、兵器としても優秀であった。軍事用モーターフィギュアは高価ではあったが、条約に記載されていなかったため保有台数を世連に届け出る義務がなかったので大量に購入する国が増加した。そのため、このころにアルケン社は株式市場でダントツのトップに躍り出た。
 世連がモーターフィギュアを正式採用するころにはその他の兵器と同様に条例でその保有台数に制限がかけられるようになるが、それまでには長い時間がかかった。というのも、世連が保有する兵器は全て工廠で製造されていたが、モーターフィギュアのノウハウなどは全く無かったために開発に時間と予算が必要であり、世連でのモーターフィギュアの正式採用が遅かったためである。結局、世連は最終的には工廠での製造はあきらめ、アルケン社のモーターフィギュアを正式採用している。世連がモーターフィギュアを採用するころにはアルケン社だけではなく数多くの民間企業がモーターフィギュアを製造するようになっていたが、世連がアルケン社のモーターフィギュアを正式採用したのは、同社のモーターフィギュアが最も優れていたためである。

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