設定解説


カードゲーム・『アッツェ』について
 ラードルールで広く親しまれているカードゲームがこのアッツェである。元々はただ『カード』と呼ばれており、国や地域によって1セットの枚数や色、カテゴリーなどが違っていた。しかしジェラルド・アッツェという人物が1セットの構成を統一し、神話や伝説をモチーフにカードをデザインし直した。それが人気となり、アッツェと呼ばれるようになった。
【カードの内訳】
カードは4色12属性から成り、それぞれの属性ごとにカテゴリー別に5枚のカードがある。
属性 カテゴリー
ゴッド アーム シンボル ジュエル リバース
太陽神 ランプ ダイヤモンド 闇の魔神
武神 手甲 松明 ルビー 炎獣
智の神 ムーンストーン 氷の魔神
美の女神 細剣 サファイア 堕天使
海皇 アクアマリン 魔龍
想像神 アメジスト 破壊神
時空 運命神 砂時計 キャッツアイ 蛇王
空気 風神 小刀 オパール 蝿の王
精神 夢の主 円盤 天秤 エメラルド 牛人
雷神 避雷針 ガーネット 灰色悪魔
地母神 トパーズ 混沌の王
冥王 振り子 オニキス 死神
※基本は上記の60枚だが、このほかに『救世主』というオールマイティーのカードを加えてゲームを行うこともある。

【カードのデザイン】
一般的にカード1枚1枚は下のようにデザインされている。もちろん、製作者によって中央のカテゴリーを表す絵や細部のデザインは異なっているが、ジェラルド・アッツェがデザインしたものから大きく外れることはない。



【ゲームの種類】
 
このカードで非常に多くのゲームが楽しめるが、一般的なのは以下の通り。
■イフィール(プレイヤー:2人)
 カードを三等分し、それぞれのプレイヤーの山、そして中央の山に分ける。そして手札として自分の山から七枚のカードをめくり、その後は交互に中央の山をめくって自分の手札とし、それらを使って相手の山を減らしていく。手札は出してそのまま使う方法、場に表を向けて置く方法、場に裏を向けて置く方法がある。それぞれのカードごとに役割や特殊能力があり、置き方でも正位置・逆位置によって効果が変わってくる。こういった戦略性の高さが人気となっている。なお、場の山が全てなくなった時点で両者とも自分の山が残っている場合、手札と自山を合わせて枚数の多いほうを勝者とする。
 このゲームをプレイする場合には2組のカードを混ぜ合わせて120枚(『救世主』カードを入れる場合には121枚。2枚入れることはない)で行うのが一般的である。
★イフィールにおける札の役割と主な役
『剣』:上に乗せた伏せ札の枚数に応じて攻撃力を上げることができる。
『振り子』:魔法属性を持つ攻撃により自分が受けたダメージと同等のダメージを相手にも与える。
『弓矢』:任意の札を1枚、破壊することができる。
『鏡』:魔法属性を含んだ攻撃の効果を消すことができる。2枚同時に使うと、相手にそのまま跳ね返すことができる。
『業火』:『ランプ』と『炎獣』を3枚組み合わせてできる攻撃。現在の自分と相手の手札の合計が攻撃力となる。魔法属性を持つ。
『三方陣』:同色別種のジュエル3枚で作ることができる。そのゲーム終了まで同色の攻撃を一切、無効化する。
『上乗せ』:リバースを使った攻撃は、同色の札によるものであれば同時に攻撃を仕掛けることができる。
『罰』:リバースを使った攻撃が相手に命中しなかった時に、自分にそのままダメージが跳ね返ってくる場合がある。
■レドレンゾン(プレイヤー:2人)
 カードを6枚ずつ配り、その手札の組み合わせで役を作る、ポーカーに似たゲーム。
■ディナドラス(プレイヤー:2人〜)
 場に1枚、カードを置き、それぞれのプレイヤーに表を向けたカードと裏を向けたカードを一枚ずつ配る。手札と場に出ているカードを比較し、場のカードに近しいものには点数が付く。親から順に手札をさらに増やすかどうか(最大5枚まで)選び、全員の手札の枚数が決定したら手札を開いて一番点数が高かった者が勝者となる。なお、手札を増やす際、3枚目と5枚目は裏を向けて本人しか見られないようにする。
・点数内訳
同色=2点、同カテゴリー=3点、同色同カテゴリー=5点、同属性=6点、別色別カテゴリー別属性=-1点
このほかにも3枚以上で手札が全て同色だったり、5枚まで引いて全てがプラスだったりすると役が付いてボーナス点がもらえる。

■カウンティル(プレイヤー:3人〜)
 カードを一枚だけ場に置き、その他のカードを参加者に等分して配る。親から順に場のカードに近しいもの(ディナドラスと同様の考え方)を手札の中から出していく。誰も出すことができなくなったら最後に出した者が手札から場にカードを出し、同様に近しいものを出していく。そうやって一番最後にカードを使い切った者が勝者となる。

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