雑文(一)

2006年・新年挨拶+『私と雑煮』

新年あけましておめでとうございます。日頃、足を運んでくださっている皆様のお陰で、開設してから2年ちょっとで7000HITを超えました。ありがとうございます。私個人の自己満足的なウェブサイトとしては十分過ぎる数字であります。次の正月までには10000の大台を目指し、今後も『毎週更新』を基本に頑張っていきますので、本年も是非ともよろしくお願いいたします。
 挨拶だけではなんですので、正月にちなんだ雑文を書きましたので、よろしければご覧ください。


『私と雑煮』
 
美味しんぼ(注1)などの料理漫画を読んでいると、よく『この地域ならではの料理』とか『○○家伝統の料理』といったものが出てきます。私はこういったものに非常に憧れていました。そこで、数年前に『我が家ならではのカレーライス』を考えたのですが、私自身が辛いものが苦手(決して嫌いな訳ではない)なので断念。それならば『我が家ならではの雑煮』を作ろう、と考えました。というのも、それまで我が家の雑煮は、鶏肉に三つ葉のおツユに焼いた餅を入れる、というおそらくありふれたもの(注2)だったのです。それが不満だった私は、特徴的な雑煮を作って代々受け継ぎ、未来において『我が家の伝統の雑煮』となるようにしたい(注3)と思い、新たな雑煮を考え始めた訳です。ところが、私が住んでいる所は埼玉県の中でも住宅が多い地域です。とても特産品と言えるような農作物や海産物などはありませんでした。それならば自分の好きな物で作ってしまおう、ということで、次のような雑煮が生まれました。

基本コンセプト:全体的に上品に
@汁:鰹と煮干で出汁を取ったものに醤油で味付け
→白味噌ベースやアゴで出汁を取ることなども考えましたが、関東なので汁は割りと一般的なものにしました。
A具:蛤、鯛の切り身、人参、大根
→大好きな魚介類を中心にすることに決定。上品な魚介で連想したのが鯛と蛤。どっちも大好物だし。全体のバランスを考えて薄く扇型に切った人参と大根も入れる。鯛の切り身は熱い汁によって半煮えになるのがグッドです。
B餅:角餅を焼かずに柔らかくして入れる
→焼かない方が何となく上品な感じがするので、お湯で柔らかくした餅にしました。歯にもくっつかないし。餅にも何か混ぜることを考えましたが、具が色々とあるのでシンプルな方が良いだろうと思い、通常の餅にしました。
欠点:ちょっと材料費が高めかも…

 ほとんど思いつきで作ったようなものですが、今では非常にお気に入りです。我が家の正月は数年前からずっとこの雑煮です。この雑煮を子に、孫に伝え、いつしか我が家の伝統になることを夢見て毎年、美味しく食べています。
 まあ、何てことないくだらない話ですが、この雑煮を考えて以来、周りの人がどんな雑煮を食べているのか気になりだしました。みなさんの家はどんな雑煮ですか?

(注1)雁屋哲・花咲アキラによる料理漫画。食というものに異常なまでにこだわっています。連載が終了したらマンパクでも紹介する予定です。
(注2)関東地方では一般的な雑煮らしいです。
(注3)『伝統』と言うにはちょっと邪道かもしれませんね。

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